図書館内乱を読んで



図書館戦争シリーズ第2弾の内乱。

シリーズ全6巻をイッキ読みしてしまった私は、どのエピソードがどれに入ってるのかごちゃごちゃになりすぎたので、サラッと読み返しました。




『もう大人に見えないから困ってるよ』

私は実写でこのシーンを見たことがある。大好きなシーン。ここのふたりのやり取りが大好きだからこそ、活字として取り込んだときに物足りなさを感じるのではないかと危惧していたことが、私が図書館戦争という小説に今まで手を出してこなかった理由のひとつ。

でも、活字でもこの二人のエピソードは、純粋さと愛情と、そして身体中が痒くなるくらい胸キュンに溢れてた。


毬江に知らせたくない小牧を尊重する堂上に『そんなプライド捨ててしまえ』と言うところは郁に加勢したくなる。

好きな男の人が自分のせいで窮地に立たされていてそれは自分が解決できることだとしたら知らせてほしいのは当然だと思うのに、それを隠そうとするプライド。

私はそういうのも結構好きだ。男のプライドってめんどくさいけどかっこいい。いや、かっこいいけどめんどくさい。


上官に反発できる郁がいてよかった。




そして、その二人の続きが読める原作は最高だ!

毬江の家にお邪魔したときに距離を置く小牧にむくれる毬江がかわいい。そして『結構努力していろいろ抑えてる』と言われて嬉しくなっちゃう毬江がかわいすぎる。

そのセリフでもっとむくれると予想していた小牧は、優しくて女心もわかってる風なのに王道王子様ニアミスでそれもまた愛しい。


一刀両断レビューが正当でないかどうか、毬江が絡んでいるからしつこいほど慎重になる小牧の毬江への盲目さは羨ましい。いつもの冷静さを保てなくなるほど想われるって素敵。



郁が『プライド捨てろ』と言うところが好きと書いたけど、郁がピシャリと言い放つシーンは何度かあって、毎回スッキリさせられる。


砂川と段ボールを運びながら言い合いになるところで、『軽率だったのは認めるけど』『軽率だから批判してるクチと一緒にするな』と言うところも気持ちよかった。


普段こんなにも素直に、しかも攻撃的なセリフを言えることなんてないから、ピシャリとやっつけてくれる郁のおかげで私のストレスも減っていってる気がする。




査問の一連については、上司を信頼し心の支えとして乗り切る郁と、部下を心配しながらも信頼してる堂上の、同じベクトルを持った二人の強さを感じた。

そこに、男性として・女性としての感情が見え隠れしてるのがほどよいキュン。




手塚慧に会いに行った郁を連れ戻すかどうか、わざわざ正論しか言わない小牧に上官として連れ戻す必要がないことを確認しておきながら結局迎えに行く堂上は、少し郁のアホなところに似てる。

迎えに行ったときも『迎えに来たかったのは俺の勝手』とか言うくせに最後に『お前の上官なんだから』ってつけるのずるすぎ。

こんな保険をかけていくから郁は堂上に嫌われるとかいう結論に持っていってしまうんだ〜素直になれ堂上〜と念を送っておく。




サラッと手塚慧の名前を出したけど、この嫌われ役が魅力的すぎる。顔良し頭良しでやり方は姑息ときたらみんなに嫌われる役どころなのに、その姑息なやり方が隠しもしない真っ直ぐでくるからなんだか憎めない。

姑息と真っ直ぐが共存する手塚慧、結構好き。




デキる子・手塚と柴崎がお互いの隠していたいところを共有したので、こちらの動向も気になる木。プライドの高い二人が弱点見せ合うって何か始まるじゃん。




ということで、以上内乱の感想でした。


読書感想文もろくに書いたことがないので、誰かもっと読みやすくなるような読書感想文の定型文やお約束みたいなのあればぜひ教えていただきたい。


なんで学生時代の私はと読書感想文書いてないんだ!(忘れましたーで3ヶ月引き伸ばした末に見捨てられてたからです)






図書館戦争を読んで



感想を書くためにもう一度小説をペラペラと、と思ったけど1回読むととりあえず満足してしまうし、あそこらへんのセリフがよかったなぁ正しくはどんなセリフだったかなぁと思ってもそのページを探すのが面倒くさいので、ざっと思いつくままに印象に残っているところを。




今まで軽い本しか読んでなかった故、読み始めて最初に思ったことは「文字多っ!漢字多っ!」でした。情けない。そして、この感じだと読むのに時間かかりそうだなぁとも思った。その頃の私に教えてあげたい。スイスイ読めてすぐに読み終わることを。



【フォーラム】

「考える会」のフォーラムで発表することになった子供たち。あの小難しい単語を乱用するかわいくない男の子が玄田に懐くあたりまるっとかわいい。話し合いをする子供たちのところに郁が現れて「親切じゃない。ほんとに頭のいい人は誰でもわかる言葉で話す」と子供の間違いを正すところが好きだ。子供扱いしてるわけでもなく対等に話してる感じが好き。背伸びしすぎてクラシックバレエの足みたいになってる子供の足を両手で掴んでガシっと足底を付けさせたような。あくまで同じ土俵に。そんな印象。なんかスカッとした。


フォーラム本番も大人の威力に圧倒されながらも自分を取り戻して最後まで発表してえらい。えらいねぇがんばったねぇとあまーいケーキを買ってあげたい。そんな気分。結局そういうところは子供だと思うから。


考える会会長が怒り批判するところで、しっかりと揚げ足を取り立場を優位にしていく稲嶺の返しも気持ちよかった。「考える会に賛成していないと参加させないと聞こえますが?」みたいなことを言ったときは、『そうだいけいけ』と稲嶺見えないパワーを送りたくなった。




【日野の悪夢】

日野の悪夢で稲嶺が「攻撃をやめろ!公序良俗を謳って人を殺すのか!」と敵に向かって叫ぶところ、勇敢さと愛情が溢れ出てて泣きそうになる。奥様への愛情、隊員への愛情、図書への愛情、読書が好きな人々への愛情。連続殺人のときに貸出記録を提出しないのは日野の悪夢の"仕返し"みたいなこと言われてたけど、こんなに愛情に溢れた人が仕返しのためだけに拒否する選択をするわけない。警察に恨めしい気持ちがないなんてことはきっとないだろうし、司令本人もそういうことを言ってたけど、愛する人を失う経験をしたことのある司令が、誰かに愛されていたであろう被害者のことを考えていないはずがない。日野の悪夢での良化委員会への調査がうやむやに終わって悔しかったと思うから、貸出記録の提出が影響していないと思っていたとしても、"殺人事件の調査に協力しない奴"と報道され世間に罵られるのは悔しいだろう。でも、司令の強さは、これを貫き通したところにも伺える。私は司令が好きだ。郁も言っていたけど、この司令の下で働けることはとてもよいなぁと思う。




【堂上と郁】

一言言いたい。『なんやねんおまえら』

郁の堂上への対応、高校生のときに警察に行こうとしてまで本を守ろうとしたこと、柴崎の放送で向かう先を変える柔軟さ、その他度々見られる郁の行動はまさにフィーリングという印象。

それに振り回されヒヤヒヤして怒鳴る堂上教官は理性的に見えて全然理性的じゃないから楽しい。

郁の行動に『もっと惑わせてやれ』と思いながら、『堂上教官心配だよね郁ほんと堂上教官の心中わかってないね〜!』と場面によって自分が郁の味方をしたり堂上教官の味方をしてることに気づいておもしろかった。





私は郁と手塚にとっての柴崎のように、堂上教官と小牧教官の同期の図書館員になりたい。

見計らい図書の権限を行使してしまった堂上を小牧と一緒に心配しながらも冷やかしたいし、面接に現れた笠原の図書隊員を目指した理由を小牧から聞いて一緒に笑いたいし、突っかかりながらも距離が縮まっていく堂上と笠原を小牧とたまにからかいたいし、やっと思いが通じた小牧と毬江ちゃんをニヤニヤ見守ってたい(これは内乱だけども)。




恋愛要素とアクション要素が入り混ざると、忙しなくその2つの要素が交差して私の頭ではごちゃごちゃになってしまうんじゃないかと思っていたけど、堂上と郁が少しずつ距離を縮めていくためにはアクション要素が必要で、アクション要素があるからこそ恋愛の部分が進展していくというバランスがとても読みやすい。



とにかく私は続きが読みたい。

ということで、内乱を読みます。



図書館戦争を勧めてくれた方々、サンキューJAPAN!!



破門 ふたりのヤクビョーガミ ー二宮という男ー


なんだかんだ何日も空いてしまった。今のところ3回観たけど、さすがに時間が経てば忘れてしまうこともあるから、はやめに書きたいことは書ききりたい。





主役のもう一人、二宮啓之。

①もっさい ②だらしない ③金にこすい
最初はそんなイメージだった。


しばらく散髪にいっていないような髪をセットもしていないからボサボサ。いつでもタバコを吸ってるし、服はダボダボでダサい。見た目だけ見ると桑原と真逆、まさにぐーたらビンボー。




二宮はカタギのはずなのに、極道の桑原のほうがまっとうに生きてるんじゃないかと思うほど二宮はだらしない。だらしないという言葉が最適だとは思わないけど、今は他の言葉が思いつかないからとりあえずこれで。

毎日昼過ぎまで寝るし、仕事がこなくてお金がないのは「親父が二蝶の幹部やったから」「サバキしかできないから」「暴排条例ができたから」なんて言い訳を並べる。

挙句、お金が無いと実家に行って母親に借りる。「親不孝を3Dプリンターで打ち出したみたいやな」まさにその通りだと思うけど、頼られる母親は嬉しそうだから、母親は親不孝なんて思ってなくて、むしろ頼るのが親孝行なのかもしれないなぁとも思う。

「20万貸してくれ」は絶対親孝行じゃないけど。




普段はお金に執着の強いおっさんな二宮だけど、お金を借りる以外の面では、母親ととても良い関係を築いているように思える。ご飯を食べたあとなのに母親のご飯も食べたり、すき焼きのシーンはほっこりする。あそこに二宮の隠れた人の良さが出てるのかなぁと思う。

この映画は、恋やら愛やらというものはないように思えるけど、二宮の母親の愛がたっぷり詰まった映画に思える。





そんな二宮も、お金への執念だけはものすごく強くて、お金のことになるのねちっこくなるし頭の回転が早くなる。桑原に協力するならとりあえずお金。すぐにお金の交渉をして、言いくるめる。


本当にお金のためだけに桑原と関わっているとわかるのが、小清水に「銀行にお金がある」と言われて、カジノにいる桑原を放置して日本に帰ったシーン。小清水を見つけた時の100万円はちゃっかりもらったくせに、びっくりするくらいだ。




カタギなのに島田とは普通に話せるし、桑原とも当たり前のように関わっているから、父親が二蝶会の幹部だったからヤクザになれてるのかと思いきや、すぐ縮こまる。

島田は昔から可愛がってもらっているから関わることができるのは理解できるが、桑原となんだかんだ仲良しこよしできているのは、結局桑原と気が合って、そして心の奥では好きなんだろうと思う。




マカオから逃げ帰ってきたような男が、大金を持って逃げろって言われたのに逃げずに助けに行ったのは二宮の心の成長だなぁと思う。

小林聖太郎監督も「映画の大筋に二宮の変化を描いた」みたいなことを言っていた。

でも、あそこで人情というものを形にしてしまったからこそ、前みたいに金だけに執着して桑原と関わるのではなく、一人の人間として桑原と関わっていってしまいそう。そしたらもう桑原と縁を切るなんて無理だろうなぁ、ずっとずっとなんだかんだ関わっていくんだようなぁと思う。


だから、カタギになったお金の匂いのない桑原にも、たったひとつのライターだけで会いに行った。


冒頭で「名前聞いただけで吐きそうや」なんて言ってるくせに、最後には自ら会いに行くんだから、心の中で「いくんかーい!」って言った。原作の破門ではあのシーンはなかったから。もしかしたら喧騒の冒頭があんな感じなのかもしれないけど。




ここまで書いて思い出したけど、茨城の郡で滝沢組の二人をボコボコニしたあと、「事務所に防弾ガラスとかないですから!」ってすごく早口でねちねち文句垂れる二宮がおもしろくて好き。「必死か」ってツッコみたくなる。まさしく必死なんだろうけど(笑)




そろそろ整理をして書くということができなくなってきた。この映画について書きたいことが多すぎて文章力が欠如してる。

あとは木下ケンについて書きたいし、他の登場人物についても少し書きたいから、そのときはもう少しまとめて書きたい。

破門 ふたりのヤクビョーガミ ー桑原という男ー

破門 ふたりのヤクビョーガミ を見て、私の考えや感想をまとめたくなった。でも、どう考えてもまたながーくながーくなるので、とりあえず桑原という男について書きたいと思う。





イケイケヤクザの名のとおり、自分という人間が世界の中心であり自分の考えが全てだから、良しと思ったことはためらわない。めんどくさいことは嫌いだから細かいことは二宮に丸投げ。


頭が良くて英語もできる、カジノでお金を増やす運も持ってる。

完璧かと思いきや、沸点がびっくりするくらい低い。そしてキレたら止まらない。そのせいで滝沢組と揉めるけど、多分自分のせいだと思ってない。


たとえ相手がどデカくても、包丁を持っていても、ためらわず真っ向勝負。




そんな自分本位な桑原だけど、マカオで小清水の脳みそにペンぶっ刺しそうになった時は、冷静な二宮の言葉を聞き入れたから、ここぞというときの二宮への信頼はなんだかんだ厚い。

金が手に入るからと小清水と玲美とマカオから日本へ勝手に帰った二宮に、最後は大金を預けて逃げさせたところは信頼しかない。




私がこの映画で最大に印象に残っている桑原は、なんといっても眼力。目ん玉が飛び出るんじゃないかというほど正気を失った表情。簡単に何人も殺せそうな顔は本当に迫力・圧力がすごい。





そんな近づきたくないような桑原だけど、遊ぶ女はいるし、綺麗でおしとやかな内妻もいる。

一見不思議だけど不思議じゃない。着ているスーツはどれもおしゃれで、ネクタイやストール、ハンカチをちらつかせる小物遣いセンス抜群。ふち無しメガネは妙に大人の色気を増す。


カーステレオからはおしゃれな洋楽。「嫁さんの趣味や」なんて言いながら、カラオケでしっとり歌い上げるほどだから絶対桑原自身の好み。





他に桑原の魅力を上げるなら、その意外な純情さだと思う。

映画では本当に本当にシュールな描写がされていた入院シーンのパジャマ。原作の情報を引っ張ってくると、あれは内妻・多田真由美が持ってきたもの。普段のイメージと180度違うジェラートピケのパジャマを普通に着ている桑原は、内妻にはきっと純情だろうと思う。




と、今思いつくのはここらへんなので、また次観に行った時に何か感じることがあれば書き足そうと思う。




3回目を観に行って、私が地味にシュールな場面で笑いをこらえていたシーンを書いていないのを思い出したから加筆。


茨木へ小清水の家を見に行って、隣の住人に二宮が小清水について聞きに行った時、口角を上げてなんとも不自然な笑顔を作って奥さんを見る桑原がおもしろすぎる。

きっととても友好的な笑顔を作っていると本人は思っているんだろうなぁと思うと、可愛くも思えてくる。

あの顔は何度見てもじわじわくると思うから、ジャニファンのみんなもぜひあのシーンは桑原に注目していただきたい。